ヤマサキ帆布店
ひとつひとつ、形がちがう。色がちがう。世界に1つ。
帆布(はんぷ)とは文字の通り、帆に使うための布のことで、
この帆布を使用した雑貨や鞄が最近とても人気です.
帆布は丈夫であることはもちろん.使用していくにつれて少しずつ柔らかく手や体になじみだす.
気取らずシンプルなものが多い帆布は日々の生活に溶け込みます.
お気に入りのものを大切に使いたい人におすすめしたい、オーダーメイド帆布店「ヤマサキ帆布店」.
ここの山﨑麻里さんにお話を伺ってきました.
山﨑さんの出身は京都舞鶴市、趣味は18歳から始めたバイク.
広島へは仕事の転勤がきっかけで来られました.中型免許は持っていましたが、広島に来てから大型バイクの免許を取得.
そして、大型バイクのハーレーを購入.
その後、広島で結婚しました.
お子さんの出産を機に仕事を退職して、旦那さんの実家がある廿日市市玖島(はつかいちしくじま)にやってきた.
今はやんちゃな2人兄弟のお母さんだ.
山﨑さんが暮らす玖島では、保育園がなくなり、それに続き小学校もおよそ5キロ離れた友和小学校に統合された.
「人がいっぱい住んでいるから幸せか?と言われるとそうじゃないのかもしれません。少なくても私は今、幸せです。でも保育園や小学校があり、子どもの声が溢れていた玖島がこのまま静かになっていくのを見ているのは寂しく思えました。」
そんな時でした.2012年、玖島に家具と建築を手掛ける店が1件出来た.
お店の横に工房を持ち、住むのではなく通うアトリエとして使っていた.
それを見た山﨑さんは "人が来てくれたこと" が純粋にうれしかったのだといいます.
それから、人をもっと玖島に呼びたいと仲間と共に「くじまの森自由なマーケット」をスタート.
「ハーレーからミシンに乗り換えました」
『くじまの森自由なマーケット』をきっかけに山﨑さんは、自身でも何か始めたいと思いはじめた.
古民家鑑定士や保育士など思いついたものを試し、考えて、2015年の冬にようやく帆布にたどり着いた.
大学で京都市内に出た際、"一澤帆布" と出会ったことで帆布がもともと好きだったのだとか.
「当初は安いミシンを使っていました。でも作っていくうちに、徐々にやりたいことが増えていったんです。そこで広島に来て初めに買ったハーレーを売り、ミシンを購入しました。」
それでもまだミシンの性能的にできないことはある、だから技術面は接客でカバーする.
山﨑さんは顔を見てオーダーを聴くことを何より大切にしています.マルシェやイベントに出店するとき以外は基本的に完全オーダーメイド.
お客さんと直接話すことで新しいアイディアが生まれてくることもあるのだという.山﨑さんの喜びを感じる瞬間は、自分が作った鞄を使っている人を見たときと、リピーターの人が来たときなのだそう.
玖島に1873年からあった小学校、玖島小学校が2015年3月に142年の歴史を閉じました.
山﨑さんはこの小学校を今後どのように活用していくか考えている.
「住人が少なくてもいいんです、地域の特色を出して人がわざわざ来てくれるような田舎を作っていきたい。
作家さんに集まって来てもらいたい、目標は巣立った子供たちが帰りたくなるような面白い田舎にすることです。」
自然豊かで穏やかなこの集落、山﨑さんたちの想いが広まり、マルシェの日にはどっと活気づく.
私自身こんなに作家さんがいたのだと驚いた.玖島は山﨑さんの言われた面白い田舎になりつつあるのではないかと感じる.
初夏に開催される『くじまの森自由なマーケット』と、同じ仲間で秋に最禅寺という寺で開催する『おてらマルシェ』、
街中やショッピングモール内では味わえない、その日限りの特別なアイテムに出会えるマルシェ.
是非皆さんにも面白くなってきた田舎に足をのばしていただきたい.
作っているのはこの会社!
ヤマサキ帆布店
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